ルックバック

自分のせいで死んでしまったのかもしれない。
自分が何かすれば死ななかったかもしれない。
死んだのは自分だったかもしれない。

そう思う。当時も、そう思った。

家を建てた。
子どもが二人生まれた。
生活が変わった。

6年経った。
自分の方が、年上になった。

どの選択が、人生を決めてしまうか、
選んだ道の先に、何が起きるかなんて、選んでみなきゃわからないけど、
生きて、笑って、話せるのなら、
そのためなら、人に迷惑かけたとしても、いままでやってきたことをあっさり捨てたとしても、別にいいんだと思う。

今は変わらず、続いていく。

四コマ漫画を目の前に貼って、また描き出せるほど、自分は強くない。
いろいろ、受け取ったバトンがあったけど、そのほとんどの荷物は下ろしてしまった。

走れなかった。
大事なものもそうでないものも、たくさん道の脇に置いていってしまったように思う。
振り向くと、もっと輝くはずだったものがたくさんある。自分じゃなければ。

自分にしかできないことなんて、そんなにない。
自分ができることも、そんなにない。

それでも、生きて、笑って、話していきたいから。
あんまり抱えられないけど、歩いていきたいから。